
大腸がん
大腸がん
大腸とは胃・小腸で消化されたものから水分などを吸収し、便を形成する臓器です。大腸がんは大腸粘膜のどこにでも発生し得る病気です。近年増加傾向にあり、がんによる死亡数は女性では1位、男性では2位となっています。原因として遺伝、食生活、喫煙などが挙げられます。
大腸がんの症状には以下のものがあります。
大腸がんは一般的に良性のポリープが癌化して発生します。良性のポリープや早期がんの段階では症状はほとんどありません。進行がんになると便に血液が付着することがあります。さらにサイズが大きくなると便秘になったり、便の形が細くなることがあります。完全に閉塞してしまうと強い腹痛や嘔気、嘔吐が出ます。
便の検査を提出し、便中の微量な血液を検出する方法です。2回提出することで精度が上がりますが、進行がんを検出できる確率が8割程度、早期がんでは5割程度と言われています。従って大腸内視鏡検査がより確実な方法ですが、簡便にできて費用も抑えられることからスクリーニング検査に用いられます。
大腸内視鏡検査では小さなポリープを検出すると同時に切除することも可能です。従って大腸内視鏡検査を定期的に受けることで大腸がんを予防することができます。40~50代の方でも大腸ポリープや大腸がんが発生することがあるため一度は受けて頂きたい検査です。
トンネルのような機械に入り、放射線を用いることで複数の臓器を同時に撮影する方法です。大腸がんが進行するとCTで検出できますが、ポリープや早期がんの段階ではサイズが小さいとうつらない場合があります。進行がんでは進行の度合いや転移の有無をみることができます。
早期がんの場合、サイズがそれほど大きくなければ内視鏡検査の際に切除することが可能です。サイズが大きくても粘膜内に留まっている病変は入院して大腸の粘膜を広めにはぎ取る方法(内視鏡的大腸粘膜下層剥離術)での根治することができます。
進行がんになると手術で大腸の一部を切除する手術が必要となり、病変の場所によっては人工肛門が必要となることがあります。他の臓器に転移がある場合でも転移の場所や個数によっては手術が可能です。
転移が多数ある場合などには抗がん剤での治療が主体となります。一般的に点滴の薬剤を数種類併用して投与を行います。副作用として白血球や血小板の減少、貧血、食欲不振、アレルギーなどがあります。
当院では富士フィルム社の最新の内視鏡システムを導入しております。通常の観察方法の他にLCI、BLIという特殊な光を用いることで小さな大腸ポリープも検出でき、同意を頂いた上で同時に切除が可能です。検査の前には腸の中をきれいにするために大量の下剤を飲んで頂く必要があります。従来の下剤では2L以上飲む必要がありましたが、最近では1L程度できれいになる下剤が使用できます。また、ご自宅で下剤を飲むのが不安な方のために院内で下剤を飲むための個室をご用意しております。
腸の形は人によって異なるため内視鏡を挿入する際に痛みが強く出てしまう方が時々いらっしゃいます。特にお腹の手術をされたことがある方ややせ型の方は痛みが出やすい傾向にあるため当院では鎮静剤(眠り薬)を使用した内視鏡検査を行っております。検査をできるだけ楽に受けたいとお考えの方はお気軽にご相談ください。
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