食道がん|滋賀県大津市の内科・消化器内科・リハビリテーション科|日吉台診療所

〒520-0112滋賀県大津市日吉台4-15-1
077-579-3833
ヘッダー画像

食道がん

食道がん|滋賀県大津市の内科・消化器内科・リハビリテーション科|日吉台診療所

食道がんとは

食道は、喉から飲み込んだ食べ物を胃へと運ぶ筒状の臓器です。食道がんとは、その食道の粘膜にできる悪性腫瘍で、高齢の男性に多く発症します。
食道には胃や大腸にある外側の「漿膜(しょうまく)」がなく、周囲の臓器へ転移しやすいのが特徴です。主な原因は飲酒と喫煙であり、両方が重なるとリスクが大きく上がるといわれています。

主な症状

食道がんには以下のようなものがあります。

  • 飲食時のつかえ感
  • 胸の痛み
  • 嗄声(声がかすれる)
  • 体重減少

初期のがんでは症状が出ないことも多く、内視鏡検査で偶然発見されるケースが少なくありません。病状が進行すると、食べ物の通り道が狭くなり、つかえ感や痛み、声のかすれ、急激な体重減少などの症状が現れます。

検査について

内視鏡検査(胃カメラ)

もっとも信頼性の高い検査法です。早期がんは平坦で見つけにくいため、特殊な光(BLIなど)を用いた観察が有効です。

食道バリウム検査

白い造影剤(バリウム)を飲んでレントゲン撮影を行う検査です。体への負担は少ないですが、早期病変の検出力はやや劣ります。

CT検査

放射線を用いた画像検査で、食道がんの進行具合や他臓器への転移を調べるのに有効です。早期がんの診断には適しませんが、手術前の評価には欠かせない検査です。

主な治療法

内視鏡治療

早期がんに対しては、**内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)**での治療が可能です。入院期間も短く、体への負担が少ない治療です。ただし、病変が広い場合には食道が狭くなるリスクがあります。

手術(外科治療)

進行がんでは手術が標準治療になります。食道を切除して胃とつなぐ再建術が行われますが、周囲に重要な臓器が多いため合併症のリスクが比較的高いとされています。

放射線治療

手術が難しい場合や、高齢・併存疾患のために手術できない方に選択される治療法です。つかえ感の緩和にも有効ですが、炎症や狭窄、肺炎などの副作用もあります。

抗がん剤治療

他臓器への転移がある場合には抗がん剤が主な治療になります。近年では免疫チェックポイント阻害薬など新しい薬剤の登場により、治療効果が向上しています。放射線との併用で根治も期待できる場合があります。

当院の内視鏡検査

当院では、富士フィルム社製の最新内視鏡システムを導入しており、特殊な光(BLI)を使って早期の病変も見逃しません。病変が見つかった場合は組織を採取して確定診断を行います。
検査には時間がかかる場合があり、不安や苦痛がご心配な方には鎮静剤を使用した検査も可能です。喉の違和感やつかえ感など、気になる症状がある方は、ぜひ早めの受診をご検討ください。

トップに戻る